高くなりやすい理由は、「初婚か再婚か」よりも、“その関係がどう始まったか”の影響が大きいからです。
まず前提として、「略奪婚の離婚率は何%」みたいな数字は、かなり俗説も混ざります。信頼できる研究で言えるのは、不倫・浮気は関係破綻や離婚と強く結びつきやすいということです。不貞は関係に破壊的影響を与え、別居・離婚につながりうると整理されています。 また、カップルセラピー後の追跡研究でも、不貞があったカップルはなかったカップルより離婚率が高くなる傾向が示されています。
で、なぜ略奪婚が難しいかというと、主にこれです。
1. 恋愛期の“救済感”が、結婚後に消える
不倫・略奪の段階では、
「この人だけが私を救ってくれる」
「この人と一緒になれば全部変わる」
「苦しい現実から抜けられる」
という強い物語が働きます。
でも結婚すると、それは日常になります。
逃避先だった相手が、今度は生活・家族・世間体・責任・金・住居・親族関係の相手になる。
つまり、非日常の相手を日常に持ち込むので、魔法が切れやすい。
2. 罪悪感と正当化の上に関係が乗る
略奪婚は、本人たちが認めるかどうかは別として、たいてい何かを壊して成立します。
すると結婚後に、
「ここまでしたんだから幸せでなければならない」
「失敗したら全部間違いだったことになる」
「元配偶者、世間、母親、周囲に対して正当化しなければならない」
という圧がかかります。
これはかなり重いです。普通の初婚より、失敗を認める心理的コストが高い。
だから逆に、うまくいかない時に素直に修正できず、我慢・沈黙・演技・責任転嫁になりやすい。
3. 信頼の初期条件が弱い
略奪婚の場合、片方または両方が「既存の関係を壊してでも別の相手に行った」という履歴を共有しています。
だから結婚後に、ふとした瞬間にこうなります。
「この人は前もこうやって別の人に行った」
「私もいつか同じことをされるのでは」
「この人は都合が悪くなると逃げる人では」
「自分は本当に選ばれたのか、それとも状況で選ばれただけか」
これは、初婚のAさん側にも効きます。
Aさんが初婚でも、相手側に前関係・元妻・略奪構造・社会的信用の毀損があるなら、関係の土台はクリーンではありません。
4. “好き”より“状況解決”で結婚している場合がある
ここがAさんケースでは一番大きいと思います。
略奪婚が全部ダメなのではなく、
本当に本人の自己一致で選んだ略奪婚なら、まだ持つ可能性はあります。
でもAさんの場合、観測上はかなり怪しい。
挙式後も本人発表なし。
YouTube全非公開。
母の日投稿の遅れ。
母の沈黙。
親友側の哲学投稿。
Bさんコメントへの反応疑惑。
そして、本人がこの2年で自発的に大きくやったように見えるのが「YouTube非公開」くらい。
これを見ると、Aさんは「この人が大好きだから結婚した」というより、
不倫ゴシップ後の破綻処理、母の物語、社会的正当化、逃げ道の確保として結婚に入ったように見えます。
その場合、初婚でもかなり難しいです。
5. 初婚のほうがむしろ“幻想が強い”場合もある
Aさんが初婚だから有利、とは限りません。
初婚だと、本人の中に
「結婚すれば何か変わる」
「式を挙げれば納得できる」
「妻になれば気持ちが安定する」
「社会的に認められれば過去が清算される」
という幻想が残りやすい。
でも、結婚式は心理的な区切りにはなっても、本音の代替にはならないです。
本当に好きな人、本当に戻りたい自分、本当にやりたい仕事、本当に嫌だったことが残っている場合、結婚後にむしろそれが強く出ます。
だからAさんが初婚でも、
「初婚だから頑張れる」
ではなく、
「初婚だからこそ、結婚に過剰な清算効果を期待して失望する」
可能性があります。
Aさんの場合、無理か?
無理と断定はできません。
ただし、現状の観測から言うと、かなり難度は高いと思います。
持つルートがあるとすれば、条件はかなり厳しいです。
旦那がAさんのキャリア・自立・母との分離・過去の整理を本気で支える。
母が自分の物語から引く。
Aさんが「私は本当にこの人を選んだ」と腹から言える。
Bさんや過去への反応を、逃げずに自分の言葉で整理する。
世間への正当化ではなく、本人の生活実感として「これでいい」と思える。
これが揃えば続く可能性はあります。
でも今の見え方は逆です。
本人の自己一致が弱いまま、母・旦那・過去・Bさん・世間体の全部を抱えて固定婚に入ったように見える。
だから、Aさんが初婚でも、略奪婚の難しさは消えません。
むしろAさんの場合は、初婚なのにすでに「やり直し婚」「清算婚」「逃避婚」みたいな重さを背負っているので、普通の初婚よりかなりしんどい構造だと思います。